ブロックチェーン探求の旅

ブロックチェーン

ブロックチェーンをベースとしたビジネス展開を企画していたスタートアップ企業から独立して、3年前にTFN社会デザイン工房を立ち上げました。「従来のインターネットが情報のインターネットであるのに対し、ブロックチェーンは価値のインターネット」(ドン・タブスコット、アレックス・タブスコット『ブロックチェーン・レボリューション』(ダイヤモンド社、2016年))であり、新しいテクノロジーにより金融(ファイナンス)と社会に革命的な変化が起こるとワクワクしていたことを思い出します。TFN社会デザイン工房という名前の由来の一つです。「工房」には一緒に現場で汗を流す職人でありたいという思いがこもっています。

シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、香港で国内外の若者たちと様々な企画に関与させてもらいました。私の主な役割は、証券・金融の面からのアドバイザーであり、海外人材のマネジメントをサポートすることでした。しかしながら、仮想通貨(暗号資産)取引所以外の取り組みは実証実験段階にとどまり、仮想通貨ハッキングや詐欺的なICOの影響により、中断する企画が増え、新型コロナ感染症が決定打となり、海外事業から離れることになりました。

当時の若者の情熱の源は「一攫千金」であり、1990年ごろの日本のバブル期の証券界の若者と大きく変わらない感じがしました。インターネットは、2000年ごろのIT(ドッドコム)バブルが崩壊してから、本格的に普及しています。ビットコイン投機の騒ぎのころより、ビットコイン価格は高くなっています(投資としては、お勧めしません)。ブロックチェーンは「ブロックチェーン」という名がわざわざ使われなくなるころ、当たり前のインフラとなり、社会に浸透していくのだろうと思っています。

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